岡崎京子「リバーズ・エッジ」× サニーデイ・ザービス「若者たち」
こんばんは、yui です。
今日は、私が好きな作品、岡崎京子さんの「リバーズ・エッジ」と、サニーデイ・サービスさんの「若者たち」についてのお話。
岡崎京子さんとの出会い
2016年~2017年に福岡県で開催された「岡崎京子展 戦場のガールズライフ」。職場の先輩に紹介され、何の知識もないまま展示を見たのですが、”生きること”が非常にリアルに伝わる岡崎さんの作品にすぐに興味が沸きました。
駅前の古本フェアにて「リバーズ・エッジ」を購入。この作品は1993年から1994年にかけ、雑誌「CUTiE」で岡崎京子さんが連載したコミックです。2018年には二階堂ふみさん・吉沢亮さん主演のもと実写化され、映画館にも足を運びました。
この作品を読んでいた時に、私が何度も聴いていた音楽。
自分が何を感じたのか。それは、そのあとに聴いている音楽でわかることがあります。
私が「リバーズ・エッジ」を読んでいる時に無意識に何度も聴いていた曲は、サニーデイ・サービスさんのアルバムタイトル曲「若者たち」でした。
この楽曲はJASRACの管理楽曲であるため、購入したアルバムの歌詞カードに掲載されている歌詞をご紹介します。
「若者たち」サニーデイ・サービス
きみの黒い髪がすこし長くなりすぎたなら
晴れた日の風がきみをさらうのを待てばいい
きまって細い肩縮めて「それは自分ぢゃない」なんて
自分の影がすこし大きくなりすぎたから
彼女はと言えば遠くを眺めていた
ベンチに腰かけ 若さをもてあそび
ずっと泣いていた
きみの白い腕はまるで 青いたたみのようだね
はりついてしまった淋しさが毎晩
寂寥の彼方へと溶けだしてゆく
広がって来る不安におそわれ
「明日になれば」「朝が来れば」とか
昨日も そう 思った
ぼくらはと言えば 遠くを眺めていた
陽だまりに座り 若さをもてあそび
ずっと泣いていた
ずっと泣いていた
平坦な戦場で僕らが生き延びること。River's Edge
リバーズ・エッジでは、家庭崩壊・いじめ・性・薬物・同性愛・過食嘔吐・死など、様々な問題が鮮明に描かれています。その問題に直面するのは、6人の若者たちでした。孤独を抱える彼、彼女らに想いを馳せた時、どこか淋しげな歌声の「若者たち」に出会い、その姿と重ね合わせていたように思います。
現実では出会うことがない場面にも、作品の中で出会うことができます。それは実はどこかで、感じたことのある感情だったりもします。
生きることは、いつか死ぬこと。いつか死ぬことは、今を生き抜かなければならないということ。今も、どこかで誰かが、平坦な戦場を生きています。
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